ブラックラブ!after and another story
第3章 想いよ、永遠となれ。 伊月ver
頂上にはログハウスがあり、そこでは食事や休憩ができた。入ると、結構観光客であふれてて…
「流行ってるんですかね、登山」
伊月「どうなんだろ」
なんて会話をしながら席にすわり、とりあえず飲み物を頼む。
伊月「えっと、カプチーノホットと、ホットレモンティーをひとつずつ。」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
まだ何も言ってないのに、伊月さんは勝手に注文してしまった。いや、それよりも…
伊月「あたってた?ホットレモンティー」
「大正解です。すごい…エスパーみたい」
私が飲みたかった飲み物をぱっと当てちゃうなんて…超能力者ですか伊月さんは。
伊月「の顔に、ホットレモンティーが飲みたいよーって、書かれてたぞ?」
「えっ 嘘!?」
伊月「嘘」
「なっ…」
あははと笑う伊月さんをみて、私もつられて笑ってしまった。飲み物がとどき、カプチーノを一口飲むと伊月さんはぽつっと呟いた。
伊月「まぁでも、がホットレモンティーを飲みたいとわかったのは本当」
「どうして分かったんですか?」
伊月「んー…なんでだろうな。俺にもよく分かんないけど…一緒にいたら分かるようになったのかな」
その言葉に私はふふっと笑った。
伊月「な、なんで笑う?」
「だって…そんなの私達、夫婦みたいだなーって…ふふっ」
そう言ってから、伊月さんの顔をみると、火がついたように真っ赤になっていた。なに冗談言ってるんだよ、みたいな返答を期待してた私までなんだか恥ずかしくなって、私達はそのまま下を向き、ごくりと一口、飲んだ。