ブラックラブ!after and another story
第2章 想いよ、永遠となれ。 笠松ver
笠松「な、んだよ」
いきなり大きな声で呼びとめてしまい、笠松さんも驚いていた。周りに人がいなかったのがせめてもの幸運だ。
今だけは、この瞬間だけは、
たった二人だけの時間って思っても…いいよね?
「…好き」
笠松「あ?なんだって?」
ふりしぼってやっとでた声は、とてつもなく小さいことが自分でもわかった。ちゃんと、ちゃんと伝えないと…。
顔をばっとあげて、私は言った。
「あなたが好きです!笠松さん…っ!!」
笠松「・・・は」
「ずっとずっと、好きでした!あの時、旅行した時、私が笠松さんに抱いたのは確かに恋です…!母性だのなんだの、そんなんじゃなくて、ただ…ただ単純に、私は…あなたが…
好き、です」
言えた…
言えたよ…。
ねぇ、笠松さん。私、成長したと思いませんか?
あなたが成長したように、私もちゃんと、成長しましたよ。
だから、笠松さん…答えを聞かせてください。