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ブラックラブ!after and another story

第2章 想いよ、永遠となれ。 笠松ver


笠松「もしかして、まだ悩んでんのか?」

「えっ」

笠松「好きな奴だよ」

眉間にしわを寄せ、とっとと決めねぇとあっと言う間に14日だぞと渇をいれてくる笠松さん。
自分が選ばれるって可能性…視野にいれてないのかな。

「笠松さんは…どうなんですか?」

笠松「あ?」

「私のこと…」

笠松「なっ…!?」

顔を一気に赤くする笠松さん。可愛くて笑みがこぼれてくる。そのまま手で顔を隠しながら小さく

笠松「好きだよ」

と言ってくれたのがとてつもなく嬉しかった。

「フフッ」

笠松「何笑ってやがんだよ」

「いえ、別に…フフフッ」

笠松「だーもーっ!笑うなって」

目を瞑り、顔を逸らす仕草も私の心をくすぐった。

やっぱり好きなんだな。この人のこと。
改めて確信し、やっと気持ちが落ち着いたことに気がついた。今なら…言えるかな。

「あの、笠松さん」

ぱっと話を切り出した瞬間、笠松さんは立ち上がった。

「…え…?」

笠松「あ?帰んぞ」

「え、なんで…まだ来たばっかりじゃないですか」

笠松「関係ねぇだろそれは」

「っていうか!まだ話は終わってないです!」

笠松「恋の悩み相談とか俺にされても無理だっての。」

え…そんなことじゃないのに。
勘違いさせちゃったかな…私がずるずるとはっきり言わないから…。

私は何もいえず、そのままカフェをでた。

笠松「駅までおくる」

短いその言葉を聞いて、また私は笠松さんに着いていく。
このまま…言えずに今日が終わるのかな…。
やっと分かった気持ちを、14日までずっと言わずにいるのかな…。いや、14日になっても言えないまま…。

そんなの

嫌だ!!!


「笠松さんっっ!!」

気がついたら、私は彼を呼び止めていた。
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