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ブラックラブ!after and another story

第2章 想いよ、永遠となれ。 笠松ver


笠松「よ、待たせたな」

「いえ、私も今来たところです」

電話では落ち着いた声で、今ももちろん落ち着いている笠松さん。でも分かる。息が少しあがっている。
日々のトレーニングでちょっとやそっとじゃ息があがらないことは承知の上だ。けど、少し息があがってるということは、急いで来てくれた・・・ってことでいいのかな。

笠松「んで、なんだよ話って」

「あ、えっと…」

どうしよう。笠松さんに会ったらすぐ気持ちを伝えようって思ってたのに、いざその場となると…どうしても言葉がでてこない…

口ごもる私をみたからなのか、笠松さんはハァとため息を吐き、頭をかいた。

笠松「とりあえず、外じゃなんだ。どっか入ろうぜ。寒いし」

「は、はい…」

すると笠松さんは私の前を歩き始めた。
大きい背中…。こういう頼れる所にも、私は惹かれたのかな。
笠松さんは歩幅が大きいので、ちょっと駆け足気味に着いていった。

笠松さんが連れてきてくれたのはカフェだった。
扉を開けた瞬間、コーヒーのいい香りがふわっと漂う。ログハウスの様な内装でありながら、上品さを感じる店内。笠松さん、こんな所も来るんだな…。

「なんか…意外」

笠松「あ?なんか言ったか?」

「いいいいえっ!?なんにも!」

私達はそのまま奥の席へと進んだ。
椅子に座ると、笠松さんがすぐにカフェラテを頼んだので、私は慌てて「同じので」と言ってしまった。
そのまま店員さんは厨房の方まで行ってしまう。

笠松「…お前、コーヒーでよかったのか?」

「え、やっ、そんな気分で」

笠松「ふーん?」

しばらくして、カフェラテがきた。苦い。
でも味を感じれなかった。緊張して。
二口くらい飲んでから、笠松さんは口を開いた。

笠松「で?なんだよ話って」

「あ…その…」

ここで言わないといつ言うのよ私!!言え!!言いなさい!!

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