第5章 この気持ちは一体…?
そして今度は、何かを思い出したかのように笑い出した。
高尾
「そんな笑って…どったの? ww」
連られて俺も笑ってしまった。
『いや、何か似てるような事言ってるなぁっと思って。』
そう言ってちゃんは俺を見た。
高尾
「似てるって…何が?」
『涼太もね、同じ事ような言ってたの。何かあったら俺に言ってくれって。』
高尾
「ふ~ん…そうなんだ。」
何か、気に食わねぇな。そいつ。
俺の中で何かが湧き上がってくるのを感じた。
『涼太はさ、いつも私の味方でいてくれてた。何があっても私を信じてくれてた。そのお陰もあって今の私が居たりするんだけどね。』
そう言ってちゃんは笑った。
高尾
「なに、ちゃん、そいつの事、好きなの?」
気づけば俺はそんな事を聞いていた。
『えぇ? 私が涼太を? ないない。確かに一番仲は良いけど、それだけだよ。あーでも、すぐ抱きついてくるのは止めて欲しいな。いきなりされるとドキッとしちゃうから。』
高尾
「抱きつく!? 結構大胆なんだな、そいつ。」
『ん~そういなのかな? いつもの事だったから分かんないや』
あははっと笑うちゃん。
いや、絶対そいつちゃんの事好きなんだよ。
『さ、この話はもう止めにして、お片づけといきますかぁ…!』