第3章 過去

ー高尾sideー

ちゃんに、そんな過去があったなんて…

高尾
「なんか、今日一日で大分ちゃんの事、知っちゃったなぁ…」

あんな辛い過去があったのに、いつもああやって笑ってたのか…
だから彼女の笑顔に少しだけ、違和感があったんだ…

だけど…

『和成は綺麗って言ってくれた。』

あの時に笑ったちゃんの笑顔は、本物だった。

高尾
「もっと、ちゃんの事、知りてぇなー…」

こんなに彼女の事が気になるのは何故だろうか?
過去の話を聞いたからだろうか?
それとも…

高尾
「…とにかく! …もっと知りたい。」

俺の頭の中は、ちゃんで一杯だった。