第3章 過去
ー緑間#sideー
入部して6ヶ月。
その日、俺達は他校に練習試合に行っていた。
まぁ、結果は言うまでもなく圧勝だったが。
その帰りの事だ。
青峰
「あり…ねぇ。」
『どしたの?』
青峰
「タオル忘れた。」
『えぇ? 何処で?』
青峰
「さっきの学校。」
桃井
「もう! 何してんのよ!」
青峰
「しょうがねーだろ。忘れちまったんだからよ。」
『しょうがないなー。私が取ってきてあげる!』
桃井
「え! でも、もうすぐ学校だよ」
赤司
「桃井の言う通りだ。もう暗いし、危険だから止めておけ。」
紫原
「そ~だよ~タオルの一つや二つ、どうって事ないでしょ~?」
『大丈夫だよ! 道なら全部覚えてるし!』
桃井
「えぇ! あそこ、結構遠いよ?」
『だ~い丈夫だって!』
赤司
「駄目だ。」
『むぅ……分かったよ。』
赤司の反対で、タオルを取りに行く事はなくなった。
だが、がそんなに素直に話を聞き入れるわけなく…