第3章 過去
ーsideー
真太郎が、〝話があるのだよ〟って言った時から薄々気付いてた。『目の事だろうな』って…
緑間
「………」
高尾
「………」
私達は今、近くのファミレスに居るんだけど…
空気、重すぎません? あの和成でさえ、この空気の重さに圧倒されてさっきから一言も話さないし…
はぁ…ここは、私から話すか。
『真太郎。話って、この目、の事だよね?』
真太郎
「あぁ。」
高尾
「ちゃん、目がどうかしたの…?」
ようやく話した和成に、私は微笑んで見せる。そして
『こう言う事だよ。』
高尾
「え……!」
私の目を見た和成は、驚いて目を見開いた。
そりゃ、見たら驚くよね。
私の目が本当は…
銀色なんて知ったら。