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吸血鬼さんと禁断の恋

第3章 彼の正体


最初に居た部屋に戻り、自分が寝ていたベットに座る。
そして枕を抱き締めた。

今の時代に吸血鬼が居るわけがない。
でも、だとしたら………トーマは存在しない。
だからと言って吸血鬼が居ることを信じたくはない。
私が考えていると扉をノックする音がした。
私はすぐ返事をした。
するとゆっくり扉が開いた。
そこに立っていたのはトーマと一緒にいる少年だった。
「えっと………名前は………」
「ミハエルです。それより勝手にこの部屋から出ないでくださいと言ったのですが、約束を守れないんですか!?」
ミハエルは私に怒鳴った。
きっとこの部屋を出たことは相当悪いことだったらしい。
「しかも、トーマさまの部屋に無断で入って…礼儀を知らないんですか?」
あの部屋はやっぱりトーマの部屋だったんだ…
私は説教されている間にそんなこそを考えてしまう。
「聞いているんですか?これからは、これをするなって言われたら絶対にしないでくださいね!」
そう言ってミハエルは部屋を出ていった。
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