第8章 No.7
「私って、やっぱり、弱き者なのかな」
ハァとため息をつく
その後ろから
海軍が10人くらい迫っていた
海軍「ユキだー!生きて捕まえろ!」
「覚悟ー!!」
「大人しく捕まれ!」
etc……
「うっさいな!」
なんなのよ!
クルッと海軍の方に向き直し
八重桜を手にして
唄を口遊み
海軍の元へ歩み寄った
桜の花はいつ開く
山のお郷にいつ開く
桜の花はいつ匂う
笑う七の子遊ぶ頃
桜の花はいつ踊る
遊ぶ七の子 眠る頃
桜の花はいつ朽ちる
死んだ七の子昇る頃。
海軍「この唄は・・・・・・!!」
そう、この唄を聞いて 生きて帰れた者はいない。
海軍は気づいた頃には 血を出して 倒れていった
ものすごい速さで 海軍を殺す
返り血を受け
白い肌が、紅く染まる
月明かりの光が彼女を照らす
「あーぁ、血なまぐさい・・・」
八重桜を一振して鞘に収め
鼻歌を唄いながら
サニー号へ帰った。