第5章 銀八/3Z ローター
床に落ちたストラップ
“殺したい”
今の私は殺気という言葉がお似合いだ
○○「うおぉおぉおぉッ!」
力ずくで縄を解き
刀をかまえ
ブシャァアァア
天人「グフっ…それでこそ、攘夷浪士だッ……」
○○「…もう私は攘夷浪士じゃない
真選組 ○○だ」
天人を見下ろす
その目つきは獣のようだった
ガラッ
倉庫の中に光が差す
土方「○○ッ!」
優しい手で肩に触れる
○○「土方さん…ッ
ごめんなさい……」
皆お揃いで買った真選組ストラップ
もうボロボロだ
悲しみが溢れる
土方「苦しかったな。……」
ストラップを拾う
土方「俺のやる。」
土方さんは自分の携帯からストラップを取った
○○「えっ!ダ、ダメですよ…。土方さんのですよ。
もらえません…」
真選組 土方十四郎
土方「ゴチャゴチャ言うなッ、ほっ、ほらよ…
その代りお前のは俺がもらうな」
○○「ですが…私のは」
うつむく
土方「テープとか、接着剤で直せんだろ。」