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HQ短編‼︎

第5章 【オメガバース】 月島 影山 菅原


***

「&¥@ちゃんが鬼だー!逃げろー!」

「£$*#**君待って〜〜!!!!」



「――そっちはどう。元気にしてる?」

「おう。相変わらず、日向は馬鹿だし、ああ、あと、月島は頭いい大学行ってスポーツ医療学?みたいなのやってる。山口は栄養のほう。おまえは?」

「日向の扱いどうにかしなさいよ。……見ての通りこのザマよ、随分ガタがきているみたい。研究に明け暮れすぎたみたいね、わたしの私利私欲のためだったから、別に良かったけれど。あ、私利私欲ってわかる?」

「お前も俺の扱いをどうにかしろよ。俺だってもう大学卒業して立派な大人だぞ。お前だって、随分とすげえ奴になったじゃねえか。自分のためにやったんじゃないだろ。お前のしたことはこれからの人間はお前に感謝するぞ」

「……なら、いいけれど。いい?わたしはわたしのためにこの研究をしたの。結局貴方は結婚してるわ、子供は連れてくるわで逆に吹っ切れたわ。体が壊れてもやり続けるわよ」

「おい、やめろよ、そんなことしたら……」

「彼女が悲しむ。そんなこと言わないで。わたしがあの子と貴方にしたことを忘れたの?」

「でも」

「まあわたしにこんなことを言う資格なんてないね。最善がなんだったのかなんて今でも知らない。けれどわたしはここまできたからやるわ。それで、貴方とももう会わない。もう会えない」

「そんなこと言うな! あいつらは……」

「お願い」

「……」

「次会うときは」

「……?」



「――あなたと恋ができるわたしがいい」


オメガバース 影山編 -end-

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