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High School

第2章 Class2.memoly


「嘘!何でぇ?酷い!太一先生の裏切り者~!」
泣き叫び始めるももこ。
「裏切り者って…別に付き合ってるわけじゃないんだから。」
「どうせ顔がタイプだっただけでしょ?」
「顔だけじゃないもん!優しい性格も大スキだもん!」
「でも、アンタの場合は恋に恋してただけだから。これを機にまともな恋愛するんだね。」
「太一先生みたいないい男、どこ探したって絶対いない!」
「いるだろ、ここに。」
剛がボソッと言う。
ももこは何も言わず泣きながら教室を出た。
「シカトすんなよっ!」

その日の昼休み、お弁当を食べ終わった彼女は何故か生徒会室にいた。
窓際でボ~っとしている。
「元気出しなよ~。」
会長が慰めている。
「もう太一先生なんて嫌い。」
俺はなんだかその姿が可愛くて笑ってしまった。
「長野センパイ酷い。」
「あ、ごめん。」
「まぁまぁ。副会長も心配なんだよ。どうせならこういう人を好きにならなくちゃ。」
会長の言葉に俺はドキッとする。
「会長は副会長さんのこと好きなんですか?」
「まさか~!もうヤだももちゃんったら!」
「ふぅん…」
彼女は上の空だ。
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