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男子校に花

第1章 運命の出会い


今、見たのはなんだったのだろう?
ふと自分の唇を当てるとまだ感触が残ってる
思い出しただけで恥ずかしくなってきた
赤くなる顔を隠すように水道で顔を洗う
季節が春とはいえ未だに寒く水も冷たい
でも気持ちが落ち着くだろうから冷たいほうがまだいい
そう思いながら顔を洗っていると
数名の男子生徒の声が聞こえた
そのうちの一人の男子生徒にどこかで聞いたような
声が聞こえた


「なぁ、先生って可愛くない?
俺、狙おっかな♪」
「へぇ、純粋な人がタイプなんだ?
まぁ、俺もそうだけど…
さっき会ったけど愛先生に雰囲気が
似てるんだよなぁ」
「でも柊羽、それって恋愛感情なのか?
俺の場合、憧れとしてだけど
愛先生って柊羽の元カノだろ?
また相手側に辛い目にあわせることになるよ?
そのせいで愛先生は…」
「それ以上言うな…聞きたくない
俺のせいだってわかってるんだよ
でも…まだ忘れられない
どうしたらいいんだ?」


そこで2人の会話は途切れた
その話を聞いたときモヤモヤとした気分になった
まさか…愛先生にヤキモチ妬いてる?
…なんて気のせいよな
ズキズキする胸に耐えながら廊下を歩いた
それが恋だと知るのはずっと先の話
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