第7章 巻き込まれた(?)GW
翌朝、鳥の囀りに目を覚ました。
部屋を割り当てられなかった私達は、結局、玄関から入ったすぐ傍の広間で寝入ってしまった。
床は、フカフカ絨毯が敷かれていたので、そんなに窮屈な思いはしなくて済んだ。
だが、毛布がどこにあるか判らなかったので、上着を着て寝た。
その所為か、なんだか喉がイガイガした。
周りを見回すが、私の他に起きている人は居ない。
皆、クークーと良く眠っている。
うーん。もうちょっと眠ろうかな?
2度寝をしようとした時、玄関のドアが開かれ、そこから奴良リクオ君が現れた。
奴良リクオ君は、申し訳なさそうな顔をしながら、口を開く。
「あはは。た、だいま」
「あ……、お帰りなさい?」
何故が、心臓の鼓動が徐々に早まって来る。
それを気取られぬよう、私は普通の顔を作り答えた。