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【ぬらりひょんの孫】転生は大変です

第6章 鼠の反乱


霊符2枚買って、今月のお小遣い全部飛んで行ったよ……。
いや、でも、これも私の安全な生活の為の投資!
ここでケチッたら、命はない!

そう思いつつも、飛んで行ったお小遣いに涙を流しつつ、午前中の授業を受け終わった。
そしてお昼休み。
カナちゃんといつもの2人の友達を交え、お弁当を食べていると廊下側の窓が突然ガラッと開いた。
丁度、その窓の傍に4人で机を合わせて食べていた私達はその音にギョッとする。
窓の方を見ると、そこには長身の清継君が居た。

「やあ、家長さんに有永さん! 君達に良い知らせを持って来たよ!」

はい? 良い知らせ?

清継君は驚く私達を見ながら、大袈裟に両手を開いた。

「今度の日曜は趣きのある奴良君家へ訪問だよ!」
「え? リクオ君の家に?」

なんで? と首を傾げるカナちゃん。
と、こちらに突然奴良リクオ君がダッシュで駆け寄って来た。

「ちょっと待ってよ! 清継君! そんな話しボク、聞いてないよ!?」
「ハッハッハッ。当り前だよ。奴良君。この話は奴良君達が帰ってから決まったものだからね。陰陽師の花開院ゆら君を引き連れたこの清十字怪奇探偵団が自宅を訪ねるんだ。誇りに思いたまえ!」

スパーンッ、と言い切る清継君に、「いや、でも」と反論するが、そのハイテンションに押され、および腰になる奴良リクオ君。

ふむ。漫画では奴良宅への訪問はいつの間にか決まってたけど、現実では断りきれない性格の所為で奴良家への訪問実現になるのかな?

「おや、奴良君。それとも訪ねてはいけない理由でもあるのかい?」
「いや、そんな事ないよ! だ、大歓迎さ!」

あら。断りきれない状況に追い込まれた?
でも、原作では、見事に妖怪達を隠してたし、問題ないよね。

と、2人の会話を聞きながら、奴良家にお泊りした時の事を思い出した。

そう言えば、モフモフな鴉天狗さんと首無さんの他は、妖怪見かけなかったなぁ。
人間の私が居たから、隠れてた?
いや、でも奴良リクオ君が隠れさせなかったら多分そこらへんをうろちょろしてるような性格の妖怪ばっかりっぽいし……
はて?
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