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【ぬらりひょんの孫】転生は大変です

第2章 転生!?


今日は転校初日なので、母親同伴で学校へ登校だ。
到着時間は普通の登校時間より少し遅めなので、一般学生に会わず校長室へと赴く。
お母さんの美貌に鼻の下を伸ばした校長先生に男の先生達。
これでこの中学校の男子達に見られていたら、騒ぎが起こってたかもしれない。
私は若干遠い目をしつつ、担任の先生に連れられ、自分の勉強するクラスとなる1年2組へと足を踏み入れた。

私の席は、廊下側の一番後ろの席。
授業と授業の間の休み時間。その10分は皆からの質問攻めだった。
そして、お昼休み。
声を掛けてきたのは、肩まである栗色の髪に大きな目をした可愛らしい女の子だった。

「私、家長カナ。私達と一緒にお弁当食べない?」
「うん」

て頷いたものの、その名前にふと引っ掛かりを覚えた。

あれ? その名前、どこかで聞いたことあるような?
……、あ!思い出した!『ぬらりひょんの孫』に出て来る3大ヒロインのうち一人の名前だ!
うわー、現実でも同姓同名っているんだなー

感心しつつ、私はその女の子とその友達2人と一緒にお弁当を食べた。
そして放課後。
廊下でバタバタ走り回る男の子に遭遇した。
手押し台車にトイレットペーパー等の備品を乗せて、廊下を走っている。
髪は全体的に茶色だが、首元だけ黒い。メガネをかけていたが、良く見ると可愛らしい部類に入る容姿をしている男の子だ。

あの男の子。台車にあんなに備品乗せて、なに走り回ってるんだろ?

不思議でたまらず首を傾げていると、それに気付いた家長さんが、話しかけて来た。

「どうしたの?」
「あ、うん。校内で台車を押して走り回る男子が居るなんて、珍しいなぁって…」
「ああ、リクオ君? いつもああやって学校の備品とか補充してるみたい」
「え!? どうしてそんな(面倒な)事を!?」
「さあ?」

って、ちょっと待って、ちょっと待って?
その名前、モロ『ぬらりひょんの孫』の主人公の名前!
でもまさか……

私は恐る恐る家長さんに聞いた。

「もしかして、あの男子の名字って、奴…良?」
「うん。そうだけど?」

信じられない事実に思わず目を見開いてしまった。
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