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両片想い

第7章 補習と追試は勘弁して?!


梨沙
『へ?! や、あの、その! …ですね。あの、』

圭太
(え、え? なに、そのテンパリ様…)

明らかにテンパッっている梨沙。
顔を赤く染めて両手を前で振っている。

圭太
(くっそ…なんだよ、その反応。期待しちまうだろがぁ…)

光紀
「え、なにその反応?! めっちゃ気になるんですけど!!」

梨沙
『や、別に理由は無いよ…?! ただ、もうこれが日常の一部になってるって言うか…なんと言うか…』

光紀
「日常の一部? 毎朝、男のベッドに潜り込む事が?」

またもや、ややこしい言い方をする光紀。
それにまたもや反応する梨沙。

万美
「もう……光紀。梨沙を苛めないで。」

そう言って吉岡は、梨沙をギュッと抱きしめた。

梨沙
『ふぇぇ…万美~…』

万美
「よしよし。可愛そうに…」

光紀
「え。なに?! 俺が悪いの?!」

圭太
「そうだろうな。」

光紀
「え~……俺はお前の事を思って聞いたのに…」ボソッ

圭太
「余計な事するんじゃねぇよ。」

光紀
「え~なんでー。」

圭太
「お前さっきから、え~え~って、うるさい。」

光紀
「え~」

圭太
「………」

光紀
「すんません。」
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