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双子の災難。〜黒バス〜

第3章 キセキの世代とやらに会ってみた


翌朝、私は帝光中に登校した。
登校する途中ですらもヒソヒソと悪口らしきを囁かれ、わざとぶつかられることすらあり、もちろん私は反撃をしたかったのだが、理由も分からずにそんなことをできるはずもなく優の靴箱へと向かったのだった。

「……予想はしていたけど、テンプレだね」

そこには靴箱いっぱいに詰められたゴミという名のラブレター。
まぁ、そのために替えの上靴などは持ってきて置いたけどさすがにやり過ぎなのでは?と思った。学校の教師も何をしているのだろうか?イジメは駄目と散々言ってきているのではないのか?
………ますます疑問が大きくなる。それと同時に優が喧嘩を売ったであるのだろう相手はきっと、教師にも及ぶほどの力を持っていることがわかった。

そんなこんなで朝から掃除をする羽目になった私は体力的にも精神的にも疲れていた。
いくらメンタルが強いと称される私でも一応は女の子なのだ。只今、男装中だけども。
そして…………。

「大体、キセキの世代に喧嘩を売るのが間違いなのよ‼」

絶賛、屋上に呼び出され中である。
というか説明口調乙です。
どうやらこの女子中学生達によると、優が喧嘩を売ったのはキセキの世代と呼ばれる人達らしい。ねぇ、それってどこの痛い人?

「先生に助けを求めようとしたって無駄よ?なんせ、実績を出しているバスケ部レギュラーを優先することは目に見えているもの!我が校の誇りよ‼」

……つまりは有名人だってことだ。
皆の憧れの的ってことだね。まったく……うちの弟は厄介なものに喧嘩を売ったらしい。
そして、先生も頼りにならないと。
どうしたものかね………とそのところで昼休みを終えるチャイムが鳴る。

「今日はこのところで赦してあげるわ」

彼女達はそう言ってパタパタと慌てて階段を降りて行く。
……別に赦しなんて請いてなんかないんだけどなぁ、なんてことを思いながら私も階段を降りて行く。

とりあえず、高尾の言っていたように部活が原因だということがわかった。そして、キセキの世代と言われる(痛い)人達に喧嘩を売ったことが原因だということも。

私は午後の授業を受けずにどのように対処をするかを体育館裏で考えていた。
そして、結局は何も考えつかないまま午後の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。
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