第2章 *新しい学校での第一歩*
『まずは職員室に行かねーとな。』
校舎に入ったものの当然初めて来た場所なので目的地などそう簡単に見つからず早速迷子になってしまった。
『チッ...仕方ねぇ。そこらへんの奴に聞くか。』
イライラしながらも辺りをキョロキョロと眺める
そこに神無月の視界に入ったのは..
(白髪...?いや..銀髪か...?)
白髪なのか銀髪なのかよく分からない髪色をしていて後ろで髪をゴムで縛ってある青年を見つけた
少し不審に思いながらも周りにはその青年しかいなかったので話しかけることにした。
『ねぇ。あんた。』
?「ん?...なんじゃ?」
(どこの方言だ...?)
喋り方に疑問を覚えつつも気にせず話し始めた。
『職員室ってどこ?
俺転校生だからわかんないんだよね。道案内してよ』
?「ほぅ..お前さんが噂の時期外れの転校生か。」
そう。今は8月...真夏の時期なのである。
こんな真夏の時期に転校生が来るのはそう多くはないだろう
しかしよっぽど苛立っているのか神無月は少々言葉遣いが悪くなる。
『そんなのどうだっていいだろ。俺は職員室に案内してって言ってんの。』
?「そう焦らなさんな。職員室はこっちじゃよ。」