第2章 *新しい学校での第一歩*
『ここが " 立海 "...』
少年..いや高い声からして少女なのかもしれない。
彼女の周りにその容姿に惹かれて集まる女の子達。
女子生徒1「見て!!あの人かっこよくない?」
女子生徒2「かっこいい!!..どこの中学かなぁ?」
『チッ...うるせぇな。』
自分の周りで騒ぐ少女達を横目に見遣りながら舌打ちをして悪態をつくも目の前にする表札に一瞬目を移して再び学校を見上げる。
『立海大附属...どんなテニスプレイヤーがいるのか楽しみだな。』
不敵な笑みを浮かべながら門を抜けて校舎の中へと入って行く。
彼女の名は" 華咲 神無月 "
男っぽい見た目からして似合わない名前だが彼女はれっきとした女なのである。
スラリとした体型に高身長であり顔は端整で整っている
趣味が男装なためよく男だと間違われる。
そんな神無月に好意を寄せるのは男だけでなく何故だか女も神無月に好意を寄せることは多々ある
前の学校でもよくモテていた。
クールで毒を吐くが動物好きであるそのギャップによく女の先輩や後輩にラブレターや差し入れを貰ったものだ
そんな神無月はひょんなことから元々通っていた氷帝学園から立海へと転校,し新たな学校生活に期待で胸を膨らましつつあるのだ。