第3章 そんな日々が壊れた日
リアside
ル「リア!」
「なに?ルーシィ」
いつになく真剣な顔して。
ル「単刀直入に聞くわ。グレイのこと好き?」
「は?好きだけど」
それがどうした。仲間なんだから好きに決まってるじゃない。
ル「仲間として、じゃないよ。異性として、かどうか」
異性として…?
グレイを…?
考えたこともなかった。
いつもなんとなく近くに居るだけで。
確かに顔はなかなかだし、仲間思いだから全く悪くないけど…異性として好きかと聞かれると辛い。
「私は…」
ドッカ~~~~ン!!
「きゃあああ!」
「な、なんだぁ!?」
突然の轟音。
見ると、壁の一部が吹っ飛んでいる。
うすぼんやりといくつかの人影が映る。
「貴様ら何者だ!」
「てめえら、俺たちのギルド壊しといてただで済むと思うなよ」
エルザとグレイ、ナツが立ちはだかる。
「おう、こりゃ手厚い御もてなしで」
男の声が響く。
「なんの用だ。返答次第ではただでは済まさんぞ!」
エルザが凄む。
「そう睨むなよ。俺らはちょいと会わせて欲しい奴がいるだけなんだからな」
「なにィ?」
ジェットとドロイがレビィを庇うように前に出ながらたずね返す。
誰のこと?
…それにこの声…どこかで…。
「俺らが会いたいのはただ一人…」
………。
「電撃姫、とやらを連れてきなぁ!」
!!!!!!
「お、おい…それ…」
「リア!?」
わ、私…?
「どあああああっ!」
ナツ!?
「リアをお前らなんかに渡すかってんだ!」
「よせ!ナツ!」