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俺は妹に堕とされる。
第2章 sugar.1
もう少し…よく分からないが心地よい感情の中にいるのも悪くない。
まるでぬるま湯に浸かっているかのような感覚。
そばにある体温が、ゆっくりと俺の芯へと伝わっていく。
「…明日は学校だからな」
部屋の中の暗さでは壁にかかった時計の針は見えない。
もしかすれば日付などとうの昔に変わっているのかも知れないが、そこは確かめようがない。
閉じた瞼が重たいのだ。
「ん、分かってるよお兄ちゃん」
ふふっと笑った歩が耳元で“おやすみ”と呟いたのを最後に、俺の意識はぷっつりと途切れた。
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