第2章 sugar.1
体がベタつく。
少し動いただけでも下半身がズキズキと痛み、呻き声が口から零れる。
……痛い。
でも。
今感じる全ての事は、全てを受け入れた証。
そう考えれば何も不快な事などない。
痛めた腰に刺激を与えないようにもぞもぞと布団の中で体を反転させると、目の前には整った歩の顔。
眠りに落ちる前に見た“男”の顔ではない、あどけなさが残った少女の顔。
そっとその頬に触れると、あの熱を思い出し顔が熱くなる。
…最後までヤったんだよな。
そっと自分の腰を撫でながらそんな事をぼんやりと考えた。