第10章 西谷 夕2
西谷side
もう、音駒とお別れだ
さっきから彩香を探しているが、全く見つからない
彩香・・・どこにいるんだっ‼
体育館の裏に回ると、やっと彩香を見つけた
「‼・・・・・・彩香っ‼」
オレは、逃げられないように彩香をしっかり抱きしめた
彩「西谷くん・・・・・・・・」
今度はきちんと言うんだ‼
「オレは!彩香が好きだ‼」
そう言うと、彩香はポカンとオレの顔を見て固まった
彩「?・・・・・・・・・・・・??え?」
まだ状況が分かってない彩香だったが、オレは彩香にキスをした
彩「ん・・・・・っ」
唇を離すと、彩香は顔を真っ赤させた
・・・・・と思ったら、いきなり泣き始めた
「え・・・!?あ、彩香?どうしたんだっ!?」
オレ、何か泣かせることしたか?
彩香は泣きながら、小さな声で
彩「・・・・・・私も、西谷君が好き・・・・・!」
と、言った