第7章 影山 飛雄
影山side
オレは今、初めて動物に触っている
オレを怖がらないなんて、よっぽど度胸あるんだな、シロは
つーか、毛ふわふわしてんな
撫でるのに慣れてきた頃、先輩が
彩「じゃあ、シロに餌あげてみる?」
「え・・・や、やります!」
なんかもう、一生動物に餌をあげることが無さそうだもんな
この際シロと仲良くなってやる!
彩「ゲージの中に餌箱があるから、そこからニンジンとってあげてくれる?」
オレは餌箱の中からニンジンをつまむと、シロに差し出した
するとシロは、ニンジンを端からポリポリとかじり始めた
おお・・・すげぇ・・・!
ウサギって、こんな食い方するんだな
シロはニンジンを食い終えると、そこらじゅうをピョンピョン跳ね始めた
なんだ!?
彩「シロっ!やめなさいっ」
先輩はシロを捕まえようとし始めて、オレはそれを手伝う事にした
だが、シロはすばしっこくて、なかなか捕まらない
先輩とオレで、なんとか挟み込んで捕まえようとした
彩「ほら~、シロ、おいで!」
シロは、先輩を無視して横に跳んだ
「そうはさせねぇっ‼」
オレは、シロと同じように横に跳び、捕まえた
だが、着地した時にグニャリと何か(たぶんペットボトル)を踏み、体勢が崩れてしまった
《うわぁっ‼》
そして、シロを抱えながら、先輩の方に倒れてしまった