第6章 西谷 夕
そして、引っ越しの前日になってしまった
明日はもう、朝から新幹線に乗らなくちゃいけないから、今日が烏野に来るのが最後になる
今日、きちんと言わないと・・・!
でも、今日は西谷くんの部停が解ける日で、少し練習したら、男バレの方に行っちゃうんだ
本当に本当に最後のチャンス
西「おーい彩香!練習するぞ!」
私の決心を知らずに、西谷くんが私を呼んだ
「うん!」
一通り練習を終えると、
西「じゃあ、オレ部活行くな!」
ついに、この時が来た
「あ、あの、西谷く」
西「また明日な!」
そう言って、西谷くんは走って行ってしまった
「に、西谷くん‼」
言えなかった・・・いや、まだだ
追いかけて、きちんと言おう
そして、私は西谷くんを追いかけた