第12章 影山 飛雄2
~影山side~
次の日、オレが家のドアを開けると彩香が待っていた
ん?珍しいな。いつもはオレのが早いのに
彩香はオレに顔を向けると、無愛想に
彩「・・・・・おはよ」
とだけ言って、スタスタ先へ行ってしまった
「おいっ‼待て‼」
オレは、その後ろ姿を追いかけて行った
「お前、最近怒ってないか?」
そう言うと彩香は立ち止まってしまった
「??どうした?」
彩「・・・・怒ってなんかない‼」
いや、絶対怒ってんだろ
「オレ、なんかしたか?」
すると彩香はビックリした顔になり、悲しそうな顔をしながら
彩「だから、違うってば・・・・」
と言って学校へ走って行ってしまった
その後ろ姿にオレはドキッとしてしまった
・・・・・・ドキッ?なんだ?
変な感情に悩まされながらも、オレは学校へと向かって歩き出した