第12章 影山 飛雄2
~彩香side~
飛雄の部屋に強襲してから家に戻った私は、ベッドの上でぬいぐるみをぎゅぅぅぅっとしていた
「だぁぁぁぁぁっ‼今日も駄目だった‼」
何のことを言ってるかと言うと、飛雄のこと
実を言うと、あたしは飛雄のことが好き。しかも中学の頃から
だから頑張って一緒の高校に入れるよう勉強したし、色々気をつけてきた
なのに・・・・・うわあぁぁぁぁ‼
「なんっで笑えないの!?」
いっっっっっつもあんな感じで仏頂面になっちゃう
「これじゃ、今までの努力が水の泡だよ・・・」
飛雄はそういうの気づかないから、絶対何か怒ってるって思われてるはず
はぁ。飛雄がそんなに鈍感じゃなければ・・・
「ふんぬっ‼」バシンッ
あたしは頬をぶって思考を止めた
ウジウジ考えてても仕方ない!明日頑張ろう!