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―家族よりも家族な人―【黒バス】

第2章 洛山高校


永「ガツガツ」

「…………」

永「ガツガツ」

レ「……………」

永「ガツガツ」

どうしよう…本当に食べる気しなくなってきた…。

小「ちゃん、食べないの?」

「あっううん!?なんでもないよ!」

前でブラックホールに吸い込まれているかのようなスピードで食事をしているのが、多分根武谷永吉さんだろう。

私は機械的に食事を口に運びながら見つめた。

小「ちゃん、こいつが永吉だよ!」

永「あ?」

だよね、なんとなくわかってた。

永「ふぉあほお、ほいふは?へんほーへーっへはふは」

「は、はじめまして。転校生のといいます」

永「お~。おへーがへんほーへーっへはふは」

「は、はい?」

すいませんわかりません。

永「…っと。あ"~」

レ「ちょっと!そんなに大きなゲップしないでよ!汚いわね!」

…どうしよう。動けない。

永「食った食った。で、お前が噂の転校生か。俺は根武谷永吉だ」

「はじめまして」

小「ねっカワイイでしょ!?」

「こーちゃん!!」

レ「ちゃん、早く食べないと時間終わっちゃうわよ」

レオ姉の声にふと見ると、あと20分でお昼は終わる。

そりゃもう慌てましたとも。

レ「だ、大丈夫?ゆっくり食べていいのよ」

小「さっき急かしたのレオ姉じゃん」

レ「うるさいわねっ!」

永「残したら俺が食ってやるよ」

「大丈夫です!…げほっ」

…いや…ダメかも。
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