第3章 洛山高校バスケ部の姿
斎希side
や朔耶、怪しんでるだろうな。
まだこの高校には"私のこと"は知られてないけど、それもいつまで持つか…。
また"アレ"がズキンと痛む。
「ッ!!」
最近痛むことが増えた。
しばらく治まっていたのに…いや違う。
に会うまでは…か。
自分を騙したって意味はない。
けどどうしても、少しでも気休めに…とやってしまう。
ーお前の親は人殺しだ!!ー
ー違うよ!ー
ーこっち来ないでよ!ー
……。
「…はっ…」
一人は慣れてる。
忌み嫌われるのも、辛く当たられるのも慣れてる。
…はずなのに。
には…だけには嫌われたくない。
俗に言う恋愛感情じゃない。
私にそんな趣味ないし。
「…気持ち悪い」
私はブンと頭を振り部屋へ向かって歩き出した。
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部屋へ入ると、ベッドに身を投げる。
食欲がないのは本当。
「くだらないよ…何もかも」
全てを否定するように…吐き捨てるように呟き、私は目を閉じた。