第6章 〜たったそれだけで〜
作者…やっと書き始めんのかよと思われた読者様、お待たせいたしました!やっと書き始めます…!ちょっと長くなってしまいますが、主人公ちゃんがそれだけ大変な思いをしてきたというふうに捉えていただけると幸いです…それでは、これからもよろしくお願い致します!
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大輝に話したところは私がめんどくさいからざっと話した。重要なのは、この先からで…
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あの後和成から聞かされたのは、お父様が前に私に話してくれたことだった。でも、私が知らないことも教えてくれた
ユウカ父「ユウカ、これからもし、自分が人とは違うと感じることがあっても、決して悩んだり、悔やんだりしてはいけないよ。決して悪い事じゃない」
私を抱き上げ、ゆらりと赤子をあやす様に揺れる父はそう語り始めた。
実ははしょっちゃったけど、厳しかったのは母で、父は私には優しかったのだ。
『うーん、それってどういうことですか?』
ユウカ父「そうだなぁ、簡単に言えば、周りの人が見えないものが見えるんだ」
『まわりのひとが、みえないもの…?…お化けとか!?』
ユウカ父「そうだな、一般的には、幽霊、っていうやつかな」
笑いながら父と話す時間が、私はとても幸せだった。いつもは世界を飛び回り、家にいない父。
仕事や学業になると厳しい人だけれども、普段はとてもとても優しい人。そんな父が大好きだった
『なんでなんで?なんで私は見えるのですか?!』
ユウカ父「落ち着きなさい、それはね、お前が」
ユウカ母「貴方ッッ!!!!」
ユウカ父「!…はぁ…ユウカ、いいかい?これはお父様との二人だけの秘密だ、誰にも言うんじゃないよ」
『分かりました』
ユウカ父「いい子だ。……どうした、今行く」
そう言って私の頭を撫でた後、父は母の元へと向かった。
これが、私の父の思い出の一部