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私の秘密。

第5章 〜過去編〜


青「過去の事ってなんだ?」


!!


青「あーいや、別に辛かったら言わなくていいんだぜ?」


大輝は私から何かを感じたのか、慌て始めた


『大丈夫。遅かれ早かれ、いつか言うつもりだったし。でも長くなるよ?』

青「おう」

『…私が小学校2年生くらいの事なの

___

______


私は自分で言うのもアレだけど、結構のお金持ちの家で育った。

いわゆるお嬢様。
両親は美男美女で、容姿抜群、頭脳明晰、仕事もなんでもこなせる完璧な人達。

側から見れば誰もが羨ましがる程の完璧な家族。

でも、その裏はそんな事なかった。

私を理想の子供に育てようと必死だった。私自身かなり辛かったし、期待に応えられなかったりしたらすぐ殴られたりした



『お母様、今日も塾の帰りに和成のお家で和成と真太郎と遊んでもよろしいですか?』


そんな私に唯一許された事は、幼馴染の2人と遊ぶ事だった


ユウカ母「ええ、何かあったら連絡しなさい」


母は鏡越しでちらりと私を見るとまた自分に視線を戻し、赤い口紅を引く

私は母が父に隠れて何かをしているのかは知ってた。
今思えば、父も気付いていて黙っていたのかもしれない


『はい。行ってきます』


こうやって制限されるようになったのは小学校2年生くらいだった

両親曰く、「小学校2年生くらいになると幽霊やお化けの噂が流行るから」だとかそんな訳わかんない理由。まあ確かに周りの子はそんな話が好きだった

私の家族は幽霊とかそういう非科学的な事を信じなかった

だからもちろん、私も信じるなって育てられたから、幽霊とかいるはずないって思ってたし、確かに訳分からんって思ってた



事が起きたのは、塾の帰りにいつもの公園で真ちゃんと待ち合わせをして和成の家に遊びに行く時だった


『真太郎、ごめんなさい。先生に課題の範囲を増やされてしまって遅れてしまいました』

緑「別にいい。ユウカ、また口調が家にいる時と同じになってるのだよ」

『あ、ごめん。つい』

緑「…辛くはないか?」


私の表情で読み取ったのか、真ちゃんは心配してくれた


『うん、私平気だから』

緑「あまり無理はするな。心配になる」

『え、心配してくれるの?ありがとうね』

緑「ふん、馬鹿め」


そっぽ向いた真ちゃんはほんのり顔が赤かった
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