第4章 〜悪夢の始まり〜
現時刻0:58
んー。
しっかしどうしようかな。みんなとはぐれちゃったし
電話しようって考えけど、またあの化け物が音に反応して狙ってきたりしたらお互い嫌だよね。危ないし
とりあえずぶらぶら歩いときゃ誰かしらに会うよね
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あ、ここ2階なのね。今気づいた
…寒い。
やだな。暗くて寒いのとか本当に嫌だし、あんまりいい記憶、って言うより全然いい記憶無いから結構精神的にくる。
さっきはみんながいてくれたから大丈夫だったけど…
やっぱり嫌なものは嫌なんだなぁ…
…あぁ、どうしよう。鼻の奥がツンとしてる。泣きそう。
『…寒い』
「…ユウカ?」
?!
『…誰?』
青「ユウカか?!お前大丈夫か?!怪我してねぇか?!他の奴らは?!」
『、っ!だい、き…』
青「?!だ、ど、え、どうした?!どっか痛いのか?!」
不安と恐怖と、大輝が現れて安心して思わず私は大輝に抱きついてしまった
あぁ、大輝の香りがする。落ち着く。
…どうしよう、涙出てきちゃった。
『少しだけ、こう、させて…』
青「…ん。好きにしろ」
無愛想な言い方だけど、私の背中に回された大きい大輝の手はとても暖かくて、私は一人じゃないって思うのには十分だった。
…数分後
『みっともないところをお見せして申し訳ありません…』
青「あ?んなの気にしてねぇよ。それよりお前どうしたんだいきなり。お前らしくねえ」
『ちょっとね。思い出したくない過去を思い出しちゃった、みたいな?』
へらっと笑ってみせるけど、私今笑えてるのかな。
青「…お前、無理して笑うなよ。なんか、辛いんだろ?俺、そういうの鈍いから分かんねぇけど、無理してまでお前に笑って欲しくねーっつうか。俺も辛くなってくるっつーか…」
大輝…
『大輝はこういうところはアホじゃないよ。さっきだって、私の事黙って慰めてくれたでしょ?嬉しかったよありがとうね」
青「、おう…あのよ、1つ聞いていいか?」
『ん?どったの?』