第7章 社内恋愛
「ん?何だよ?」
「で、出られないんですが…?」
所謂壁ドンというやつだ。
まあ手をつけてるのはドアなんだが。
もう一方の手で栗橋の顎を掴む。
「あ、あああ、の…かまたさ……っ。」
「いってきますのチューくらい、なぁ?」
「あ、朝です…から!」
「…ふーん?良い事聞いた。行くぞ。」
「えっ…あ、鎌田さんー…っ。」
逆に言えば夜なら良いって事だよな。
そっちの方が仕事も頑張れるって奴だ。
俺はすんなりとドアから手を離し、
鍵を開けて外へ出る。
遅れて赤面した栗橋が出てくると
俺は鍵を閉めて二人で会社へ向かった。
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