第6章 内密関係
目を開けるとすっかり暗くなって
月明かりが差し込んでいた。
携帯を覗くと23時を示していた。
「おい、栗橋起きろ。もう23時だぞ。」
「んー…、んん…。」
「栗橋!もう23時だっつの、帰れんの?」
「か、かえれませ…ん…。」
「はぁ…仕方ねぇな。じゃあ泊まってけ。」
返事をしない栗橋を横に寝かせ
俺は起き上がる。
するとスーツを着たままだったので
皺になると思ったのだが。
脱がすわけにもいかないしな…。
「起きなくていいからスーツ脱げ。」
「ふぁい…。」
「ボタンだけ開けて寝るな!」
しょうがねぇか。いやスーツの為だ。
決して疚しい気持ちはない。
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