第5章 すれ違い
柔らかな日差しに起こされて
時計を見ると時刻は9時をまわっていた。
俺は焦りながらも言い訳を考えながら
携帯を手に取ると着信が入っている。
会社からと…何故か栗橋の文字。
しかも一度ではなく何度もかけていた。
俺は動揺しながらも会社に電話をかける。
「…あ、お疲れ様です。鎌田です。
申し訳ありませんが体調が優れず会社まで
行けそうになく連絡も遅れてしまいました。」
「お前が欠勤なんて珍しいと思ったが。
社会人ならもっと早めに連絡しなさい。」
「はい。すみませんでした…。
あの今日は…」
「もういい。ゆっくり休め。
ただし明日には万全な体調にするように。」
「主任…!ありがとうございます。
はい、失礼します。」
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