第5章 教師との会話
「友達がいんのも幸せだぞ。付き合いが深いか浅いかは別として、な。夜神は狭く深く付き合うタイプだから、友達にも信頼されてるだろうし、俺としては心配はないな」
「先生は自分のクラスの生徒の心配をしてください」
「いや~、あいつらは意外といい奴らだぞ? 一般的な常識は俺よりもあるしな」
「教師が生徒よりも一般常識に欠けているっていうのも、どうかと思いますけどね」
俺が呆れながら突っ込むと、鈴木先生は楽しそうにニヤ、と笑った。
「ちなみに俺はY高校きっての問題教師だ!」
「自慢する事じゃないです」
なんでこの人は教師をやってるんだろう……くびにされてもいいような気がする。
「ぐだぐだ話ちまったけど……………………ハロウィンパーティー楽しみにしてるぞ!」
「話のまとめかと思ったら、まったく関係ない話でしたか」
「こんなふうにパーティーやって騒げるのは学生のうちだぞ。まあ、羽目を外さない程度にな」
「それよりも、先生はパーティーで何担当なんですか?」
俺の質問に、先生は顎に手を当てて、しばらく考えた後、
「学生が非行にはしらないように監視する役だ!」
「俺の家でやるのに、非行も何もあるか」