第2章 秘密
とんっ、と何かが体に当たった軽い衝撃で俺は目を覚ました。
あぁ…寝てたのか。
座ったまま後ろのソファーに体を預ける態勢で寝てしまっていたらしく、体の節々が変に痛い。
特に痛む首筋に手を当てたまま、ぐるりとゆっくり首を回す。
その間に、何故か重みを感じる下半身に視線をズラすと、そこにはタオルケットを身に纏い丸まっている彼女の姿。
「……」
あれ?ソファーで寝てたんじゃなかったっけ?、と一種考えてからすぐにその理由を理解する。
ちょんっとタオルケットを握りしめている彼女の手に触れると冷んやりとした体温が伝わってきた。
…やっぱり。
寒くなって無意識に人の体温を求めたのだろう。
俺はすぐにリモコンを手にとって暖房を付けた。