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Lipstick

第4章 大人にしてよ


「紗知…?」

陸が紗知の部屋を訪れる。
今日は家にふたりきりなのは知っていた。

「なんすか?」

「俺のいない間になにがあった?」

「特になにも」

きっとそれが聞きたいんだろうとは思っていた。
陸さんも気を使って親のいない時に
聞いてきたのだろう。

「あんな美人だったのに。もったいないな」

「別に陸さんの為にメイクしてた訳じゃないし
陸さんの為の顔じゃない」

「そりゃそうだ笑」

「で?なんの用ですか」

「せっかくだから紗知の濃いメイク
見とこうと思って笑」

「…そーですか」


「にしても紗知変わったなぁー」

「陸さんは変わりないですね」

「あま、年も年だし。
これから変わるのも無理がある」

「…」

「ナチュラルはもうしないのか?」

「…やらなくはないですよ」

「そうか」

「なにが言いたいんすか?」

「いや?特に…」

紗知は会話はするものの
目はスマホから離さない。

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