第2章 ここは、どこですか?
「これで納得して頂けました?
まぁ、貴方の納得など
必要ないですけど。」
また、淡い光。
3人とも元の姿に戻っていた。
「凄い力です・・・」
目を見開いて、ポツリと
呟いた声に振り返る。
陸遜さんだ。
現代にいた頃好きなキャラで
よく使ってたな・・・。
そんなことを考えながら
ジッと見つめていると
パチリと目が合った。
反射的に肩が跳ねる。
見ていた事がなんとなく
恥ずかしくて、誤魔化す為
笑みを浮かべる。
「・・・」
陸遜さんは、目を丸くした後
ニコリと微笑んだ。
顔が赤くなるのを感じて
慌てて視線を逸らせば
今度は、緑の鎧が視界に入る。
目線を上げれば趙雲さんがこちらを
見ていた。
恥ずかしくて、オロオロすれば
くすりと笑みを浮かべて・・・
爽やかな笑顔に見惚れてしまった。
「ここの人達は美形がいっぱい。」
俯いて、ポツリと呟いた。
不意に影が出来る。
はっとして、顔を上げれば
女性みたいに綺麗な顔立ちの
男の人が、優美な笑みを浮かべて
立っていた。
「私は、郭嘉。字は奉孝。
君はとても、不思議な女性だね。
それにとても可憐だ
手放すのも惜しい。
良ければ、魏に来て
くれないかい?」
ピシリ。
空気が凍った音がした。
温度が下がった気がして
寒気が走る。