第1章 新入部員たち
───翌 土曜 3対3当日
ようやくこの体育館に新入部員が揃った。
潔子さんと私は3対3の試合のために準備に取り掛かって行く。
準備をしていると日向のひそひそ声が聞こえてきた。
日「び、美女だっ 美女がいるっ
なぁなぁ、あのひとマネージャーかな!?」
どうやら、潔子さんの事を話してるようだ。
けど、話しかけられてる影山は無反応。
((?どうしたんだろ…
いつもなら、「うるせぇボゲェッ!集中しろ!!」
って怒るのに……))
いつもと様子の違う影山に
日向もなんとも言えない顔をしている。
澤「よーし、じゃあ始めるぞ!
月島達の方には俺が入るから」
日「ええっ、キャプテンが!?」
大地さんの言葉に日向が驚愕する。
澤「ははは!大丈夫だよ!攻撃力は田中の方が上だから!
でも手は抜かないからな〜!」
田「………」
田中は微妙そうな顔をしている。
たぶん、1年の実力を見る為の試合だとしても
向こうのチームに大地さんが居ることで少しやりづらく感じているのかもしれない。
((案外、そう言うの気にするタイプだもんなー……))
そんな時、不意に月島が口を開く。
月「あーオホンッ
小さいのと田中さん、どっち先に潰々抑えましょうかぁ
あっ、そうそう王様が負けるとこも見たいですよねぇ」
あからさまに煽りまくる月島。
そして、さらに……
月「とくに、家来達に見放されて一人ぼっちになっちゃった王様が見物ですよね」
それを聞いた影山は
少しばかり表情を強張らせる。
そんな緊張感が張った体育館に
どこぞのマダムの様な声が響く。
田「ねぇねぇっ 今の聞いたぁ??あ〜んな事言っちゃって
月島クンてばもうホント、
擂り潰す!!!」
そう言い、月島にガンを飛ばしまくる。
((あー田中スイッチ入ったなー…))
田中のスイッチが入ったところで
ついに…
3対3 試合開始!!