第4章 02
「あれ?どうしたの?私の机に何か、あった…?」
「あっ、えっと、ちゃんの机最近落書きされているみたいだから調べてて…」
「わ、本当!?嬉しい!!」
机に向かって歩きながら「私実は机に忘れ物しちゃって、取りに来たんだー」と言うと彼女は歯を食いしばっており、「優しいね!」とにっこり笑って何かを煽るように言うと、次の瞬間彼女は私の机を吹っ飛ばした
「…え」
「男に媚びるのもいい加減にしなさいよ!!」
「媚び…る?」
「クッキーあげたりにこにこ笑いかけたり、うざいのよあんた!
いじめてやったら暗くなるかと思ったら全然こたえないし…なんなの、頭に綿菓子でも詰まってんの?」
「(綿菓子…)」
コイツこそ頭に綿菓子詰まってんじゃねぇの。と話をほぼ流していると勝手にヒートアップし始め、頬をパンッと叩かれた
手を上げたことは想定内だが、目を見開いて尻餅をついた
「ほんとむかつく!なんであんたなんかに誠哉が…バスケ部のマネージャーもどうせ男好きだからなんでしょ!?なのに…なのになんで…」
「せいや、くん?」
誰だソイツ、コイツの好きな人なのかと勝手な推測しつつ、予め置いておいたビデオカメラをピッと音を立て録画を止めると勝手に今までのものは保存された
速急にSDカードをとり、それをポケットに仕舞うと目の前にいる女は目を見開き声を荒らげた
「あんた…何してんのよ!」
「録画に決まってるでしょ、あんたこそ頭に綿菓子詰まってんじゃないの?」
「…それが、あんたの本性ってやつ?やっぱ隠してたんじゃないの」
「いつ出そうと私の勝手じゃない。けどさ、何私の物隠してんの?つか勝手に触ってるの?誰か許可出したの?」
「べ、別にそんなことしてないし」
「嘘ついてんじゃないわよ」
「嘘なんか!」
「さっき言ってたじゃない自分で、証拠ならあんのよ」
そう言うと彼女は何かも文句があるのかこちらを見て睨んでおり、そんな彼女を見て私はゆっくりと立ち上がり睨み返した