第2章 ラブシーン 後編
「じゃあ、こっちに寝て」
私はナオに言われた通りベッドに横になる。
ナオも私にそっと覆いかぶさる。
身体中にナオの肌の感触を感じる。
心臓のドキドキが伝わりそうですごく恥ずかしい。
私はこっそりとナオの顔を見上げる。
「ユウちゃん、好きだよ」
そう言ってナオは優しく微笑む。
私はうれしくてナオの腕をぎゅっと握った。
「ナオ……」
私も好き、って言ったほうがいいのかな。
さっき言ったから別にいいかな。
ていうか、これってベッドシーンの練習なんだっけ。
どうすればいいんだろう……。
そんなことをいろいろ思っていると、ナオが私の唇にキスをした。
唇の間に舌が差し込まれる。
私も舌先でそっと触れてみる。
舌先で触れた感触は、思ったよりも全身に広がっていく。
ナオは唇をゆっくりと離し、私の首筋に舌をはわせる。
「んっ、うん……」
くすぐったいような不思議な感覚に、私の口から思わずため息と声が漏れる。
ナオの手が私の胸をそっとつかむ。
あたたかくて、ちょっと気持ちいい。
ゆっくりとナオが胸を揉むように手を動かす。
耳元でナオの呼吸がすごく大きく聞こえる。
「ユウちゃん……」
「うん……」
「好き」
私はその言葉で自分の身体が熱くなっていくのを感じる。