第4章 もしあのシーンが主人公だったら…
私が窓のとこまで行ったが、背が届かない…
窓から外が見られるまで、あと5・6センチぐらいはある。
ということは、私とあまり背が変わらない総ちゃんは無理か…
「総ちゃん。肩車してよ」
総「嫌でぃ」
「あと少しで届くんだよ!」
総「じゃああんたがやれよ」
総「そこまで力があると思ってるあんたがすごいよ…」
10分くらい言い合った結果、私がすることとなった。
「…3秒が限界だからな!」
総「はいはい」
1 2 3…!
「うぉぉ!」
ノリに任せてやってはみたが、割といけるかも!
「…どうだ?」
総「だめですねぃ。誰も通ってないし、どこかもわからねえ」
「…チッ」
無駄な時間だったな…
(やっぱあの鍵を使わないと…)
チラリと後ろを見る。
しかし、そんなことをしては、どうなるかぐらいは分かってる。
「…とにかく、この鎖を切ろう」
この鎖が切れないことは分かってはいるが、他にすることがない。
総「の前に小便していいですかぃ?」
「んじゃあの辺でやって」
私は…止めとこ