第4章 もしあのシーンが主人公だったら…
【ああ忘れていた。鍵を使って脱出出来るのは一人だけだ。一人が鍵を使った瞬間にもう一人の首輪が即爆発する。】
な……………!!!??
「………なんでそんな仕掛けにしやがったんだよ!!!!!」
ダン!
と大きな音を立てて、思いっきり力を入れると、総悟が少し下げられ、だいたい同じぐらいの所に二人並ぶ姿になった。
【はっはっはっ!!!愉快なもんだな!確か二人は幼なじみだったと聞くが…その仲もどこまでか…!!】
くぅ…首が痛い…
そしてまたモニターがブツンと切れた。
総「……貴方。一回この体制やめやせんかぃ?正直あんたも辛いだろ?」
「……ああ。そうだな」
そう言い、あっさりと力を抜いた。
土方さんとは大違いだな。
「お!窓があるじゃん!」
私は、パイプの右上にある窓を目に付けた。
もちろん、人が入ったりは出来ないが、そこから助けが呼べるかもしれない。