第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?
「大丈夫ですよ。赤司くん、黒子くん
私がやりますから。」
「いや、火神にやらせなければ
駄目なのだよ。」
「何でなのだよ。」
「だから!真似しないでほしいのだよ!」
あっ、ついつい・・・・・
「晴華っちのお風呂場を
覗いた罰っスよ。」
「え?」
「はぁ!?」
思わぬ理由に目を丸くする。
まさか、まだ引きずっていたのか。
っというよりも、私がもう
許しているのに。
「当たり前でしょ~
藤ちんを覗いたんだから~」
「だから!不可抗力だっての!」
「火神、大人しく罪を償え。」
「はぁ!?何俺が犯罪犯した
みたいになってんだよ!」
「あぁ、ここで通報したら
お前は犯罪者なるぞ、喜べ。」
「喜べねーよ!!全然嬉しくねー!!」
「仕方ないだろー?大人しく掴まれ。」
「なんでだよ!俺は無実だー!!」
「翔・・・・・俊・・・・・。」
悪ノリし過ぎだろう。
彼らに乗っかって
火神を弄り倒している。
しかも、火神くん
無実だーとか叫んでるし。
容疑者の気持ちでいるのだろうか。
私は溜息を漏らす。
騒がしい。
「それじゃ、火神くん。
私と片付けしてくれますか?」
「・・・・・まぁ、片付けはするけどよ・・・・・」
気まずそうに目を逸らしながら
頷く火神くんに、私は笑って
それじゃ、お願いします。と
キッチンに向かう。
まだ、ギャーギャー言っていたけれど
この際無視してしまおう。