第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?
「・・・・・なに?」
「いや、食べてくれてるなぁと
思ってさ。」
「・・・・・私、君たちの中で
どれだけ食べてない人になってるわけ?」
思わずため息を漏らせば
玲は困ったように笑って、肩を竦めた。
「実際でも、食べてないから。」
「・・・・・」
これだけ、強調されて言われたら
なんというか、申し訳なくなる。
そんなに栄養失調の人みたいな
顔をしてるんだろうか。
「そりゃーもうしてるぜ?
顔なんて青白いからな。」
「・・・・・ごめん。」
ハッキリと言われたら
なんというか、反論しにくい。
実際迷惑かけているし。
「でも、これから食べてくれるでしょう?」
「え・・・・・?」
「彼らにご飯を与えなくちゃだからなぁ〜」
与えるって!
俊の言葉に苦笑いすれば
ピクリと反応した彼ら。
「ちょっと!その言い方酷いっスよ~!」
黄瀬くんがわぁ!と眉を下げて
反論したけれど、何故だろう
ワンコにしか見えない。
「俺らはペットじゃないのだよ。」
不満げに呟く緑間くん。
俊は、彼らをからかって
楽しんでいるようだ。
「はいはい、それで終わりです。
片付けしますから皆は
自由に過ごして下さい。」
「藤宮、片付けは
火神に任せるから大丈夫だよ。」
「はっ!ちょっと待てよ赤司!
なんで俺なんだよ!?」
サラッと火神くんの上げた赤司に
火神くんが、反論する。
突然すぎて戸惑い気味だ。
「そうです、藤宮さん。
片付けは火神くんに任せて下さい。」
「は!?黒子、お前まで!」
目をカッと開いて
口をあんぐりさせる火神くん。
なんとも面白い顔だ。