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これが、逆トリップですか・・・

第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?


「それにしても、すげぇ量だな・・・・・」

「まぁ、人数が人数ですからねぇ。」

火神くんは大量の洗い物に
目を丸くさせる。
それも仕方ないだろう。
食器が大量にあるのだから。

「毎日大変じゃないか?」

「いえ、そうでもないですよ?
皆さん、手伝ってくれますから。」

毎日、誰かは手伝ってくれる。
1人で片付けする時もあるけれど
結局、最後には彼らに
手伝ってもらっているから
かなり、助かっていたり・・・・・

家事は苦にならないから
私は別に大丈夫なのだけれど・・・・・

大量の洗い物を見ると
罪悪感が湧くらしい。
黒子くん曰く?

「あぁ・・・・・そういえば
自己紹介が遅れました。
私は、藤宮晴華です。」

「俺の名前は・・・・・知ってるよな?
火神大我。」

「まぁ、不思議な事が起こってますが
よろしくお願いしますね。」

苦笑い気味に笑って肩をすくませれば
火神くんは、複雑そうな表情を浮かべて
頷いた。

「それはそうと・・・・・あの、ごめん。」

「はい?」

「いや、その・・・・・わざとじゃねーけど
風呂でさ・・・・・」

少し頬を染めて言いづらそうに
口篭る火神くん。
私は言いたいことが分かって
あぁ、と頷いた。

「大丈夫ですよ。仕方ないです。
現れる場所なんて指定できるはず
ありませんからねぇ。」

くすくすと笑えば火神くんは
ホッとしたように笑った。
なんというか、律儀な人だ。
気にしていたのだろう。

火神くんは、自炊をしてるというのもあって
片付けの手際もいい。
いつもより早く終わった。

「火神くん、ありがとうございました。」

「いや、こっちこそ色々サンキュ。」

「もうこちらは、大丈夫ですから。
火神くんはバスケしに行って下さい。
外にバスケコートがありますから。」


「はっ!?敷地内にバスケコートがあんのか!?」


彼らと同じ反応に私は笑う。
やっぱり、びっくりするよな。

「黒子くんたちがいますから。」


火神くんは、お前ってすげーななんて
言いながら外に出ていった。

さて、私は残している仕事をしよう。

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