第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?
「さっ、服を持ってきました。
これに着替えて下さいね。」
服を取りに行き
火神くんに、服を渡す。
「サンキュ。」
それだけ言って、火神くんは
着替えるために移動した。
キッチンからは、いい匂いがする。
お腹が小さく鳴った。
動いた事もあって、お腹がペコペコだ。
「玲ー?」
「ん?なんだい?」
「 いい匂いだね。
お腹、ペコペコだよ。」
そう、何気なく言えば
玲は目を丸くして
それから、嬉しそうに笑った。
「?」
「ふふっ、いや・・・・・
晴華からね?お腹空いたって
言葉を聞くの久々だから
嬉しかったんだよ。」
と、本当に嬉しそうに笑うから
なんだか照れくさくなる。
ふと、キッチンを見れば
翔と俊も嬉しそうに笑っている。
「そう、か?」
「そうです。」
「・・・・・」
玲は、クスリと笑って
もうすぐできるから
待っていてね?と
キッチンに戻って行った。
それと同時に、火神くんが
リビングに戻ってくる。
「着替えだぞー。」
「おや、似合っていますねぇ。」
火神くんにピッタリというか
似合っている。カッコイイ。
「さすが藤宮が選んだだけあるね。」
赤司くんが笑って頷く。
なんとなく、気恥ずかしい。
「ねー藤ちん。お菓子食べたい〜」
「もうすぐお昼ですから
我慢してください。」
「ちぇ〜」
「お菓子ばかり食べていたら
栄養が偏るのだよ。」
すかさず、緑間くんからの
ツッコミが入る。
この二人、なかなかいいコンビか?